こんにちは。
介護の現場で、介護される側の方が難解な言葉に戸惑うケースがある、という記事をみました。
たしかに我々が普段口にする言葉に対して、医療の現場で使う用語には難しい言い回しのものがいくつかあり、私も最初は戸惑ったものです。
以下のような例が挙げられます。
[読み方] [意味]
臥床 がしょう 身体を横にする
眩暈 げんうん めまい
臀部 でんぶ お尻
下肢挙上 かしきょじょう 足をあげる
掻痒感 そうようかん かゆみ、むずむずする
鼻閉 びへい 鼻づまり
浮腫 ふしゅ むくみ
褥瘡 じょくそう 床ずれ
失禁 しっきん トイレが間に合わない
「眩暈」、「掻痒」などいう単語は、ほとんど専門書でしかお目にかかれないとは思いますが、講習会などに参加すると普通に書かれていたりします。
鍼灸の現場でも、患者さんの寝ている状態を、
仰臥位(ぎょうがい)・・・上向きで寝ている状態
伏臥位(ふくがい) ・・・下向きで寝ている状態
側臥位(そくがい) ・・・横向きで寝ている状態
と言う事はよくあります。
(患者さんに直接「じゃあ次は仰臥位になってくださいね」とは言いませんが・・)
私も患者さんに説明するときは、なるべく分かりやすい言い回しをするように心がけていますが、つい口に出してしまうと、患者さんからは「それはどういう意味ですか?」とは聞きづらいものです。
気をつけなければなりませんね。